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今永と鈴木は何位?2025年シーズン シカゴ・カブス 貢献度ランキング:覚醒した若手と熟練のベテランが融合、日本人コンビが投打の軸として躍動【2025シーズン振り返り・カブス編】

2025/12/24

 2025年シーズンのシカゴ・カブスは、投手陣ではマット・ボイドと今永昇太の左腕コンビが安定した投球を見せ、野手陣ではマイケル・ブッシュの大ブレイクと鈴木誠也の勝負強い打撃がチームを支えた。

 この貢献度ランキングでは、各部門で評価基準となる主要指標を固定し、総合的なチームへの貢献度を評価した。

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投手部門:貢献度トップ3

 先発投手は防御率、WHIP、投球回を、リリーフ投手は防御率、WHIP、セーブまたはホールド数を評価基準とする。

先発投手貢献度ランキング

1位:マット・ボイド (34歳) 防御率 3.21、WHIP 1.09、投球回 179.2

2位:ケード・ホートン (24歳) 防御率 2.67、WHIP 1.08、投球回 118

3位:今永 昇太 (32歳) 防御率 3.73、WHIP 0.99、投球回 144.2

【解説】

 1位のマット・ボイドは、防御率3.21という優秀な成績を、チーム最多の179.2イニングで維持。14勝を挙げ、年間を通してローテーションを牽引した大黒柱として最も高く評価した。

 2位のケード・ホートンは、防御率2.67、WHIP 1.08と傑出した質の高い投球を披露。イニング数はボイドに及ばないものの、11勝を挙げるなど若きエースとしてのポテンシャルを証明した。

 3位の今永 昇太は、WHIP 0.99という鉄壁の安定感を見せた。被本塁打31本と一発に泣く場面もあったが、144.2イニングを投げ抜き、チームの勝利に不可欠な存在であった。

リリーフ・クローザー貢献度ランキング

1位:カレブ・シルバー (38歳) 防御率 2.64、WHIP 0.88、ホールド 25

2位:ブラッド・ケラー (30歳) 防御率 2.07、WHIP 0.96、ホールド 25

3位:ダニエル・パレンシア (25歳) 防御率 2.91、WHIP 1.14、セーブ 22

【解説】

 1位のカレブ・シルバーは、防御率2.64に加え、WHIP 0.88という驚異的な数値で25ホールドを記録。圧倒的な制球力で中継ぎの要として機能した。

 2位のブラッド・ケラーは、防御率2.07と救援陣で最高の安定感を示した。シルバー同様に25ホールドを積み上げ、終盤のリードを守り切る役割を完璧に遂行した。

 3位のダニエル・パレンシアは、守護神として22セーブをマーク。防御率2.91と安定した内容で、チームのクローザーとしての地位を確立した。

野手部門:ポジション別貢献度トップ3

 内野手、外野手はOPS、本塁打、盗塁数を主要指標とし、捕手はOPS、本塁打、出場試合数を評価基準とする。

捕手貢献度ランキング

1位:カーソン・ケリー (31歳) OPS .761、本塁打 17、試合数 111

【解説】

 1位のカーソン・ケリーは、OPS .761、17本塁打と捕手として高い打撃力を発揮。111試合に出場し、ベテランらしいリードで投手陣を支えながら攻撃面でも大きく貢献した。

内野手貢献度ランキング

1位:マイケル・ブッシュ (28歳) OPS .866、本塁打 34、盗塁 4

2位:ニコ・ホーナー (28歳) OPS .739、本塁打 7、盗塁 29

3位:ダンスビー・スワンソン (31歳) OPS .717、本塁打 24、盗塁 20

【解説】

 1位のマイケル・ブッシュは、34本塁打、90打点、OPS .866を記録。長打力不足が懸念された打線の中で不動の主砲へと成長し、キャリアハイの成績でチームを牽引した。

 2位のニコ・ホーナーは、打率.297、29盗塁を記録し、リードオフマンとしての役割を果たした。その高い出塁能力と機動力は、チームの攻撃パターンを広げる重要な要素となった。

 3位のダンスビー・スワンソンは、24本塁打、20盗塁を記録し、守備だけでなく走攻守で高いバランスを見せた。

外野手貢献度ランキング

1位:カイル・タッカー (28歳) OPS .841、本塁打 22、盗塁 25

2位:鈴木 誠也 (31歳) OPS .804、本塁打 32、盗塁 5

3位:ピート・クルーアームストロング (23歳) OPS .768、本塁打 31、盗塁 35

【解説】

 1位は今季加入のカイル・タッカー。OPS .841、22本塁打、25盗塁と高いレベルでスピードとパワーを両立し、期待通りの貢献を見せた。

 2位の鈴木 誠也は、自身初のMLBで30本突破となる32本塁打、103打点をマーク。OPS .804と安定した強打を見せ、四番打者としての重責を全うした。

 3位のピート・クルーアームストロングは、31本塁打、35盗塁を記録し「30-30」を達成。ゴールドグラブ級の守備に加え、爆発的な機動力と長打力で次世代スターへの階段を駆け上がった。


※2025年12月23日現在の情報を元に執筆している (SDAA編集部)

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