2025年シーズン ドジャース貢献度ランキング:大谷が異次元の「1.000超え」、山本由伸は絶対的エースとして君臨した最強軍団【2025シーズン振り返り・ドジャース編】
2025/12/17
2025年シーズンのロサンゼルス・ドジャースは、投打の両面で圧倒的な個の力が融合した。打撃では大谷翔平が驚異的なOPSを記録し、投手陣では山本由伸が規定投球回を大きく超える投球でエースの役割を完璧に遂行した。
この貢献度ランキングでは、各部門で評価基準となる主要指標を固定し、総合的なチームへの貢献度を評価した。
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投手部門:貢献度トップ3
先発投手は防御率、WHIP、投球回を、リリーフ投手は防御率、WHIP、セーブまたはホールド数を評価基準とする。
先発投手貢献度ランキング
1位:山本 由伸 (27歳) 防御率 2.49、WHIP 0.99、投球回 173.2
2位:クレイトン・カーショー (37歳) 防御率 3.36、WHIP 1.22、投球回 112.2
3位:タイラー・グラスノー (32歳) 防御率 3.19、WHIP 1.10、投球回 90.1
【解説】
1位の山本 由伸は、防御率2.49、WHIP 0.99という驚異的な指標を、チーム最多の173.2イニングで維持した。奪三振201個を数え、投球内容・耐久性ともにMLB最高峰のエースとして、チームの勝利に最も貢献した。
2位は今季で引退したクレイトン・カーショーだ。37歳ながら11勝を挙げ、防御率3.36とベテランらしい安定感を発揮。ローテーションの柱として欠かせない存在感を示した。
3位のタイラー・グラスノーは、負傷による離脱はあったものの、登板した試合では防御率3.19、WHIP 1.10と質の高い投球を見せた。
リリーフ・クローザー貢献度ランキング
1位:タナー・スコット (31歳) 防御率 4.74、WHIP 1.26、セーブ 23
2位:アレックス・ベシア (29歳) 防御率 3.02、WHIP 0.99、ホールド 26
3位:アンソニー・バンダ (32歳) 防御率 3.18、WHIP 1.22、ホールド 12
【解説】
1位のタナー・スコットは、防御率こそ4点台だが、守護神として23セーブを記録。緊迫した場面での起用に応え、勝利を締めくくる重責を果たした。
2位のアレックス・ベシアは、68試合に登板し、26ホールドを記録。WHIP 0.99という鉄壁の投球で、中継ぎ陣の軸として圧倒的な貢献度を見せた。
3位のアンソニー・バンダは、71試合に登板し12ホールドを記録。安定した防御率でブルペンの層の厚さを支えた。
野手部門:ポジション別貢献度トップ3
内野手、外野手はOPS、本塁打、盗塁数を主要指標とし、捕手はOPS、本塁打、出場試合数を評価基準とする。
捕手貢献度ランキング
1位:ウィル・スミス (30歳) OPS .901、本塁打 17、試合数 110
【解説】
1位のウィル・スミスは、捕手としてOPS .901という傑出した打撃成績を残した。強打の捕手として打線の中核を担い、攻守両面での貢献度は極めて高い。
内野手貢献度ランキング
1位:フレディ・フリーマン (36歳) OPS .869、本塁打 24、盗塁 6
2位:マックス・マンシー (35歳) OPS .846、本塁打 19、盗塁 4
3位:ムーキー・ベッツ (33歳) OPS .732、本塁打 20、盗塁 8
【解説】
1位のフレディ・フリーマンは、打率.295、OPS .869とハイレベルな打撃を維持し、90打点を記録。内野陣の精神的支柱としてもチームを支えた。
2位のマックス・マンシーは、OPS .846、19本塁打と持ち前の長打力を発揮。出塁率.376と高く、攻撃の起点としても機能した。
3位のムーキー・ベッツは、150試合に出場し20本塁打を記録。例年に比べOPSは抑えられたが、出場機会の多さと守備走塁を含めた総合力で貢献した。
外野手・DH貢献度ランキング
1位:大谷 翔平 (31歳) OPS 1.014、本塁打 55、盗塁 20
2位:アンディ・パヘス (25歳) OPS .774、本塁打 27、盗塁 14
3位:テオスカー・ヘルナンデス (33歳) OPS .738、本塁打 25、盗塁 5
【解説】
1位は大谷 翔平。OPS 1.014という異次元の数字に加え、55本塁打、102打点、146得点といずれもチーム最高クラスの成績を残した。打者としての貢献度はMLB全体で見ても他を寄せ付けない圧倒的なものであった。
2位は若手のアンディ・パヘス。156試合に出場し、27本塁打、OPS .774とブレイク。攻守にわたる躍動が外野陣に活気をもたらした。
3位はテオスカー・ヘルナンデス。OPS .738、25本塁打を記録し、89打点をマーク。ここぞの場面で一本が出る勝負強い打撃で、得点力の向上に大きく貢献した。
補足:二刀流・大谷翔平の投手貢献
大谷翔平は、上記の通り打撃で凄まじい貢献を見せた一方で、投手としても14試合に先発。防御率 2.87、奪三振率 11.87、WHIP 1.04という、エース級の「投球の質」を維持した。登板間隔を空けながらも、マウンドに上がるたびに相手打線を圧倒するパフォーマンスは、チームの戦略に大きな幅をもたらした。
特別枠:佐々木 朗希の記録と分析
今季からドジャースに加入し、大きな注目を集めた佐々木 朗希(24歳)を特別枠として分析する。
成績: 防御率 4.46、勝利 1、奪三振 28、奪三振率 6.94、投球回 36.1、試合数 10
分析: MLB挑戦1年目となった佐々木は、10試合に登板(うち先発8試合)し、36.1イニングを投じた。防御率4.46という数字は日本時代の圧倒的な成績に比べると調整段階にあることを示唆しているが、被打率.221と大舞台でも通用するポテンシャルの片鱗は見せた。奪三振率こそ6.94にとどまったものの、160キロを超える直球の威力は健在。中盤以降はリリーフとしても登板して2ホールドを記録するなど、チームの状況に応じた柔軟な起用に応えた。この1年はメジャーの環境やマウンドへの適応期間としての側面が強く、次シーズン以降の本格的な覚醒が期待される。
※2025年12月17日現在の情報を元に執筆している
(SDAA編集部)