エンゼルス 貢献度ランキング:先発陣の柱、菊池雄星が1位に!チームの象徴トラウトも【2025シーズン振り返り・エンゼルス編】MLBコラム
2025/12/25
2025年シーズンのロサンゼルス・エンゼルスは、新加入の菊池雄星が年間を通してローテーションを守り抜き、若手のホセ・ソリアーノとともに先発陣を牽引した。野手陣ではザカリー・ネトの急成長に加え、テーラー・ウォードやジョ・アデルが量産した本塁打がチームの主な得点源となった。
この貢献度ランキングでは、各部門で評価基準となる主要指標を固定し、総合的なチームへの貢献度を評価した。
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投手部門:貢献度トップ3
先発投手は防御率、WHIP、投球回を、リリーフ投手は防御率、WHIP、セーブまたはホールド数を評価基準とする。
先発投手貢献度ランキング
1位:菊池 雄星 防御率 3.99、WHIP 1.42、投球回 178.1
2位:ホセ・ソリアーノ 防御率 4.26、WHIP 1.40、投球回 169
3位:カイル・ヘンドリックス 防御率 4.76、WHIP 1.28、投球回 164.2
【解説】
1位の菊池 雄星は、チーム最多の178.1イニングを投げ抜き、174三振を奪う力投を見せた。防御率3.99は先発陣の中で最も安定しており、移籍1年目からエースとしての重責を十分に果たした。
2位のホセ・ソリアーノは、169イニングを消化。防御率4.26ながらチームトップの10勝を挙げ、クオリティスタート(QS)15回を数えるなど、先発としての高い適性を示した。
3位のカイル・ヘンドリックスは、ベテランらしい投球術で164.2イニングを消化。WHIP 1.28は先発陣の中で優秀であり、安定した試合作りでチームを支えた。
リリーフ・クローザー貢献度ランキング
1位:ケンリー・ジャンセン 防御率 2.59、WHIP 0.95、セーブ 29
2位:ブロック・バーク 防御率 3.36、WHIP 1.23、ホールド 15
3位:リード・デトマーズ 防御率 3.96、WHIP 1.30、ホールド 13
【解説】
1位は百戦錬磨の守護神ケンリー・ジャンセン。防御率2.59、WHIP 0.95と圧倒的な支配力を維持し、29セーブを記録した。崩壊の危機に何度もあったブルペンの最後の砦として、完璧な役割を遂行した。
2位のブロック・バークは、チーム最多の69試合に登板。15ホールド、防御率3.36と安定した数字を残し、勝利の方程式に欠かせないサウスポーとして貢献した。
3位のリード・デトマーズは、61試合で13ホールドを記録。奪三振率11.31と高い空振り奪取能力を見せた。
野手部門:ポジション別貢献度トップ3
内野手、外野手はOPS、本塁打、盗塁数を主要指標とし、捕手はOPS、本塁打、出場試合数を評価基準とする。
捕手貢献度ランキング
1位:ローガン・オハピー OPS .629、本塁打 19、試合数 119
【解説】
1位のローガン・オハピーは、捕手ながら19本塁打を放つ長打力を発揮。打率こそ.213と苦しんだが、正捕手として119試合に出場し、攻守両面で若き扇の要としてチームを牽引した。
内野手貢献度ランキング
1位:ザカリー・ネト OPS .793、本塁打 26、盗塁 26
2位:ヨアン・モンカダ OPS .783、本塁打 12、盗塁 0
3位:ノーラン・シャヌエル OPS .742、本塁打 12、盗塁 5
【解説】
1位は若き遊撃手のザカリー・ネト。26本塁打、26盗塁と「20-20」を達成。OPS .793も内野陣最高レベルであり、チームの顔へと成長を遂げた。
2位のヨアン・モンカダは、出場84試合にとどまったものの、OPS .783と打撃の質で貢献。勝負強い打撃を見せた。
3位のノーラン・シャヌエルは、出塁率.353を記録し、高い選球眼で打線の繋ぎ役を務めた。132試合に出場した継続性も高く評価される。
外野手貢献度ランキング
1位:マイク・トラウト OPS .797、本塁打 26、盗塁 2
2位:テーラー・ウォード OPS .792、本塁打 36、盗塁 4
3位:ジョ・アデル OPS .778、本塁打 37、盗塁 5
【解説】
外野手部門は僅差の争いとなったが、1位はマイク・トラウト。出場130試合で26本塁打を放ち、OPS .797は外野陣トップ。依然としてチームの象徴としての数字を残した。
2位のテーラー・ウォードは、36本塁打、103打点とキャリアハイの成績をマーク。157試合に出場したタフさと得点圏での強さが光った。
3位のジョ・アデルは、チームトップの37本塁打を記録。確実性には欠けるものの、規格外の長打力で相手投手に脅威を与え続け、飛躍のシーズンとなった。
※2025年12月24日現在の情報を元に執筆している (SDAA編集部)