ソフトバンクのドラ1・佐々木麟太郎はどう動くか? 2026年戦力分析:ドラフト戦略と退団選手から見えた「緊急補強ポイント」【福岡ソフトバンクホークス編】
2025/12/18
2025年シーズンが終わり、プロ野球界は来季に向けた戦力再編の時期に入った。福岡ソフトバンクホークスは、ドラフト会議で米スタンフォード大学のスラッガー・佐々木麟太郎を1位指名。一方で、チームを支えた先発やレジェンド左腕、実績あるリリーフ陣の名簿を外れ、投手陣の陣容は激変している。
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本記事では、新しく加入したドラフト新戦力と、チームを去る退団・引退選手(推測含む)の一覧を列挙した。ソフトバンクがドラフトで強化を図ったポジションと、「緊急で補強が必要な穴」を考察し、来季のチーム編成の課題を探る。
〈ドラフト新戦力〉
1位 佐々木 麟太郎 内野手 スタンフォード大学
2位 稲川 竜汰 投手 九州共立大学
3位 鈴木 豪太 投手 大阪商業大学
4位 相良 雅斗 投手 岐阜協立大学
5位 髙橋 隆慶 内野手 JR東日本
ポジション内訳 投手:3人、内野手:2人、外野手:0人
ドラフト1位で佐々木麟太郎を獲得。「柳田悠岐の後継者」かつ将来の日本を背負う主砲として、最大級の補強に成功した。2位以降は即戦力候補の投手を中心に指名し、投手陣の再建を図る意図が見える。
〈退団・自由契約など、契約保留名簿外の主な選手〉
濵口 遥大 投手
又吉 克樹 投手
有原 航平 投手
武田 翔太 投手
和田 毅 投手
村田 賢一 投手
板東 湧梧 投手
田浦 文丸 投手
長谷川 威展 投手
川口 冬弥 投手
宮﨑 颯 投手
牧原 巧汰 捕手
佐藤 直樹 外野手(現役ドラフト)
ポジション内訳 投手:10人、捕手:1人、外野手:2人
今後の緊急補強ポイント
退団選手と新規加入選手(ドラフト・トレード含む)をポジション別に集計すると、投手は7人減、捕手は1人減、内野手は2人増、外野手は1人減となっている。
最大の懸念は「先発・リリーフ共に柱が抜けた投手陣」だ。自由契約となった有原航平のほか、長年の功労者・和田毅、セットアッパー経験のある又吉克樹らが一斉に名簿から外れ、イニングを消化できる投手が大幅に不足している。
打撃面では佐々木麟太郎というこれ以上ないピースが加わる予定もあるが、入団合意に至るかは未知数だ。投手陣のマイナス幅はドラフトと現役ドラフトだけでは埋めきれない規模。今後、オスナ、モイネロに続く強力な外国人投手の獲得や、さらなる補強の動向に注目が集まる。
※2025年12月16日現在の情報を元に執筆している。
(SDAA編集部)