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渋野日向子 105位タイ→72位タイで予選敗退 2019年に快挙の「全英女子」で厳しい現実【プレイバック2025】

2025/12/30

2025年7月31日から8月3日にかけて、ロイヤル・ポースコールGCで開催されたAIG全英女子オープン。1984年に岡本綾子が制し、2019年には渋野日向子が快挙を成し遂げた、日本ゴルフ界にとって象徴的な舞台である。

過酷な現実

しかし、この年の渋野日向子にとっての全英女子は、あまりにも過酷な現実を突きつける場所となった。

第1ラウンド、渋野日向子は3オーバーの「75」と大きく出遅れ、105位タイという極めて厳しい位置に沈んだ。フェアウェイキープ率は42.8%と低迷。パット数も「34」を要した。続く第2ラウンドでは、「72」と意地のパープレーを見せる。フェアウェイキープ率は78.5%、パット数は「27」と改善し、最終18番ホールをバーディーで締めくくった。

しかし、初日の躓きを埋めるには至らず、通算3オーバー、予選カットラインにわずか1打届かない72位タイで、予選敗退を喫した。

立て直す力は健在も

称賛されるべきは、第2ラウンドで見せた修正能力である。初日の不振をそのまま引きずることなく、翌日には自らのゴルフを立て直す力は依然として健在だった。しかし、メジャーという最高峰の舞台において、一瞬の隙や「硬さ」が致命傷となることを、再確認させられる結果でもあった。

大会自体は日本人選手の躍進に沸いた。山下美夢有が通算11アンダーでメジャー初制覇を成し遂げ、2019年の渋野日向子以来となる快挙を達成したのである。

2025年、全英女子。それは渋野日向子にとって、再び世界の頂へ這い上がるための重い課題を突きつけられた、痛切なものとなった。

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