現役最強の証明か、新星の逆襲か 有馬記念の有力馬紹介
2025/12/28
今年もこの季節がやってきた。中央競馬、年末最大の祭典「第70回 有馬記念」が12月28日に中山競馬場で行われる。競馬ファンの投票上位馬が出走するとあって、他のレース以上に熱気が充満する特別なレースだ。今回は有力出走馬を何頭かピックアップし、紹介していきたい。
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レガレイラ
2023年のホープフルステークスを制し、史上初の牝馬による同レース制覇を成し遂げた。2024年は皐月賞・ダービーと牡馬三冠路線に挑戦して注目を集め、同年の有馬記念ではダービー馬など並み居る強豪を退けてグランプリ制覇を達成。2025年も勢いは止まらず、エリザベス女王杯を制するなど現役最強牝馬の一角として君臨している。ファン投票でも圧倒的な支持を集める人気馬であり、牝馬の連覇となったら史上初。新たな歴史を作り出すのか、にも注目が集まる。
ダノンデサイル
2024年のダービーを単勝9番人気の低評価を覆して制し、世代の頂点に立ったエピファネイア産駒。皐月賞の直前除外というアクシデントを乗り越えての戴冠は、多くのファンに衝撃を与えた。2025年は海外へも羽ばたき、ドバイシーマクラシックで世界を相手に勝利。帰国後のジャパンカップでも3着に入るなど、距離を問わない卓越したレースセンスと、ここ一番で見せる爆発的な勝負根性は現役でもトップクラスだ。
ミュージアムマイル
2025年の皐月賞を制した、現3歳世代のスピードスター。2歳時から朝日杯FSで2着に入るなど完成度の高さを見せていたが、3歳になってさらにパワーアップ。中山の2000mを完璧に立ち回って一冠目を手にした。秋にはセントライト記念を快勝し、天皇賞(秋)でも古馬相手に2着と健闘。今年の3歳世代は例年に比べ評価も高いが、その一角を担う存在だ。
ジャスティンパレス
現役屈指のスタミナと安定感を誇るディープインパクト産駒。4歳春の天皇賞(春)でG1初制覇、長距離適性の高さを見せつけた。デビュー以来23戦して、そのうち19戦はG1、2023年の阪神大賞典を走って以降は国内外のG1のみを走り抜き、古馬になって以降、掲示板を外したのはわずかに3回。今年は宝塚記念、天皇賞(秋)で3着好走。前走のジャパンカップでもレコード決着の中、0秒6差の5着に食い込んでいる。今回がラストランになり、最後の走りにも注目が集まる。
メイショウタバル
現役屈指の個性派逃げ馬。2024年の毎日杯を2着に6馬身差をつけて圧勝して脚光を浴び、2025年の宝塚記念では武豊騎手を背に、重馬場を厭わぬ積極策で見事G1初制覇を成し遂げた。父ゴールドシップを彷彿とさせるスタミナと、一度火がついたら止まらない破天荒な逃げ脚は、展開の鍵を握る存在。自分のペースで運べた時の爆発力は凄まじく、ファンを熱狂させる走りが期待される一頭だ。
エキサイトバイオ
夏のラジオNIKKEI賞で重賞初制覇を飾ると、秋の菊花賞では13番人気の低評価ながら3着に激走し、長距離適性と底力を見せつけた。急成長を遂げている最中でのグランプリ参戦で注目を集めている。
シンエンペラー
凱旋門賞馬ソットサスの全弟という世界最高峰の血統を持ち、常に国際的な注目を集める存在。2歳時に京都2歳ステークスを制すと、ホープフルステークス、ジャパンカップで2着している。海外レースにも多数参戦し、国内外のタフな環境で揉まれてきた「国際派」だ。
2025年の有馬記念は、ダービー馬ダノンデサイルやグランプリ連覇を狙うレガレイラ、そして勢いのある3歳勢と、本当に見どころ満載のメンバーで、例年以上の注目を集めている。上記に紹介した馬以外にも注目して欲しい。