「OPS .928」「本塁打 56」フィリーズを牽引したのはもちろんあの打者!投打チーム貢献度ランキング【2025シーズン振り返り・フィリーズ編】
2025/12/13
2025年シーズンにおけるチームへの貢献度を、投手と野手の両面から分析した。このランキングは、従来の勝利数や打率といった単一の指標だけでなく、総合的なパフォーマンスを示すデータ(投手であれば防御率やWHIP、野手であればOPSなど)を重視し、チームへの影響力が大きかった選手を選出している。
「OPS.787」「防御率1.81」が証明!オリオールズの真のチーム貢献度ランキング:投打のベスト3を徹底分析【2025シーズン振り返り・オリオールズ編】
投手部門:貢献度トップ3
先発、リリーフの区別なく、与えられた役割で最も高いパフォーマンスを発揮し、チームの勝利に貢献した投手を評価した。特に投球イニング数(IP)に対する被安打、与四球の少なさを示すWHIPや、絶対的な失点の少なさを示す防御率が優秀な選手が上位にランクインした。
投手貢献度ランキング
| 順位 | 選手名 | 貢献度の根拠となる指標 |
| 1位 | クリストフェル・サンチェス | WHIP 1.06、防御率 2.50、勝利数 13 |
| 2位 | ザック・ウィーラー | WHIP 0.94、防御率 2.71、奪三振率 11.73 |
| 3位 | マット・ストラーム | WHIP 1.07、防御率 2.74、ホールド数 22 |
【解説】
1位のクリストフェル・サンチェスは、両リーグを通じて最高クラスの投球回(202イニング)を記録しながら、防御率2.50、WHIP 1.06と非常に優れた数値を残した。イニングイーターとしての役割を完璧に果たし、先発投手としてチームの安定に最も貢献したと言える。
2位のザック・ウィーラーは、特筆すべきWHIP 0.94を記録。これは投球回が規定に達した投手の中では群を抜いており、走者を許さない圧倒的な投球内容が際立つ。奪三振率11.73も高く、エースとして高いレベルで安定した投球を見せた。
3位のマット・ストラームは、リリーフ専門ながら防御率2.74、WHIP 1.07と先発陣に匹敵する安定感を示した。チーム最多の22ホールドを記録し、勝利の方程式の一角として、接戦での勝利を積み重ねる上で不可欠な存在であった。
野手部門:ポジション別貢献度トップ3
野手は、ポジション特性や求められる役割が異なるため、「捕手」「内野手」「外野手および指名打者」の3部門に分けて評価した。総合的な打撃貢献度を示すOPS(出塁率+長打率)と、試合への出場機会の多さを重視した。
捕手貢献度ランキング
| 順位 | 選手名 | 貢献度の根拠となる指標 |
| 1位 | J.T.リアルミュート | OPS .700、打席数 550、盗塁 8 |
| 2位 | ラファエル・マルシャン | OPS .587、本塁打 2 |
| 3位 | ギャレット・スタッブス | OPS .000、出場試合数 5 |
【解説】
1位のJ.T.リアルミュートは、捕手としては圧倒的な550打席に立ち、OPS .700をマーク。さらに8盗塁も記録するなど、攻守にわたって高い貢献度を発揮し、チームの正捕手としてシーズンを支えた。以下、ラファエル・マルシャン、ギャレット・スタッブスと続くが、リアルミュートが一人で大半の出場機会を担った。
内野手貢献度ランキング
| 順位 | 選手名 | 貢献度の根拠となる指標 |
| 1位 | ブライス・ハーパー | OPS .844、本塁打 27、打点 75 |
| 2位 | トレー・ターナー | OPS .812、打率 .304、盗塁 36 |
| 3位 | アレク・ボーム | OPS .741、打率 .287、安打 133 |
【解説】
内野手では、打線の核を担ったブライス・ハーパーが1位。27本塁打、OPS .844という傑出した成績で、チームの得点力向上に最も貢献した。
2位のトレー・ターナーは打率.304でチームトップの179安打を放ち、リーグトップクラスの36盗塁を記録。その高い出塁率と走塁能力は、得点機会を創出する上で非常に重要であった。
3位のアレク・ボームは、打率.287でチーム上位の安打数を記録し、派手さはないものの安定した打撃で貢献。得点圏打率も.285と勝負強さを見せた。
外野手・指名打者貢献度ランキング
| 順位 | 選手名 | 貢献度の根拠となる指標 |
| 1位 | カイル・シュワバー | OPS .928、本塁打 56、打点 132 |
| 2位 | ハリソン・ベーダー | OPS .796、本塁打 17、得点 61 |
| 3位 | ブランドン・マーシュ | OPS .785、打率 .280、出塁率 .342 |
【解説】
1位は指名打者として起用されたカイル・シュワバー。リーグトップクラスの56本塁打、132打点、そしてOPS .928は、チーム打線における絶対的な存在であったことを示している。打撃成績において、他の追随を許さない貢献度であった。
2位のハリソン・ベーダーは、OPS .796と優秀な成績で、出塁率と長打率のバランスも良い。出場試合数も多く、安定した外野手として貢献した。
3位のブランドン・マーシュは、打率.280、OPS .785と打撃面で高い数字を残した。特に二塁打25本、三塁打2本と、長打力も発揮し、打線に厚みをもたらした。
※2025年12月13日現在の情報を元に執筆している
(SDAA編集部)