今シーズンもいよいよ佳境！FAカップ優勝回数ランキングTOP10

　およそ9か月に渡って行われるイングランドの伝統FAカップ。5月17日の決勝に向け、いよいよ佳境に突入と言ったところか。FAカップは単なる国内カップ戦に留まらず、優勝クラブは、翌年のUEFAヨーロッパリーグ出場権が得られるなど、重要な位置づけの大会でもある。今回はそんなFAカップの歴代優勝回数をランキング形式で振り返ってみたい。

攻撃力最強クラブNO.1は？CLリーグフェーズゴール数ランキング

　まずは、10位タイ－6位タイまで。

【10位タイ―6位タイ】

10位タイ：ワンダラーズ　5回
　　　　　（1871/72、1872/73、1875/76、1876/77、1877/78）

10位タイ：ウェスト・ブロムウィッチ　5回
　　　　　（1887/88、1891/92、1930/31、1953/54、1967/68）

10位タイ：エバートン　5回
　　　　　（1905/06、1932/33、1965/66、1983/84、1994/95）

8位タイ：ブラックバーン・ローヴァーズ　6回
　　　　（1883/84、1884/85、1885/86、1889/90、1890/91、1927/28）

8位タイ：ニューカッスル　6回
　　　　（1909/10、1923/24、1931/32、1950/51、1951/52、1954/55）

6位タイ：アストン・ヴィラ　7回
　　　　（1903/04、1933/34、1955/56、1968/69、2010/11、2018/19、2022/23）

6位タイ：マンチェスター・シティ　7回
　　　　（1903/04、1933/34、1955/56、1968/69、2010/11、2018/19、2022/23）

　続いて、3位タイから1位をお届け。

3位タイ：トッテナム　8回
　　　　　（1900/01、1920/21、1960/61、1961/62、1966/67、1980/81、1981/82、1990/91）

3位タイ：チェルシー　8回
　　　　　（1969/70、1996/97、1999/00、2006/07、2008/09、2009/10、2011/12、2017/18）

3位タイ：リバプール　8回
　　　　（1964/65、1973/74、1985/86、1988/89、1991/92、2000/01、2005/06、2021/22）

　古豪リバプールが最初にFAカップの決勝に進んだのが1913/14シーズン。バーンリー相手に善戦したが、1-0で惜しくも敗れた。1949/50シーズンの決勝では、アーセナルに2-0で敗れた。3度目の正直となったのが、1964/65シーズン。リーズ相手に延長戦まで戦い抜き、2-1でみごと初の栄冠を勝ち取った。70年代は3度の決勝進出、そして1973/74シーズンにはニューカッスルを3-0で圧倒し、2度目のタイトル奪取。80年代に2度の優勝を勝ち取ると、1991/92シーズンにはサンダーランドを破り5度目のタイトル獲得。その後はタイトルから遠ざかるが、2000/01シーズン決勝では、マイケル・オーウェンが終盤に2つのゴールを挙げ、逆転でタイトルをつかんでいる。この年はリーグカップ、UEFAカップも制し、みごと3冠に輝いている。最後の優勝は2021/22シーズン。クロップ監督のもと、チェルシーと戦った決勝は激闘の末、延長PK戦に突入するも、これを制した。

2位：マンチェスター・ユナイテッド　13回
　　（1908/09、1947/48、1962/63、1976/77、1982/83、1984/85、1989/90、1993/94、1995/96、1998/99、2003/04、2015/16、2023/24）

　イングランドの名門が最初にFAカップを制したのは1908/09シーズン。そこからしばらく決勝にも進めなかったが、40年ぶりに決勝に進出した1947/48シーズンにはブラックプールを4-2で破り、2度目のタイトルを獲得している。
　80年代後半からはアレックス・ファーガソンの元でFAカップを5回制覇。特に1998/99シーズンの決勝では、ニューカッスル相手にシェリンガム、スコールズがゴールを決め、2-0で勝利。この勝利により、プレミアリーグと合わせて2冠。さらに4日後には欧州CLも制し、みごと3冠（トレブル）を達成した。
　また、直近2シーズンの決勝は、マンチェスター・ダービーとなっている。2022/23シーズン決勝のユナイテッドは、ギュンドアンの2発に沈んだが、翌2023/24シーズンはガルナチョ、メイヌーの2発でみごとリベンジを果たした。

1位：アーセナル　14回
　　（1929/30、1935/36、1949/50、1970/71、1978/79、1992/93、1997/98、2001/02、2002/03、2004/05、2013/14、 2014/15、2016/17、2019/20）

　アーセナルはFAカップを14回制しているが、中でもマンチェスター・ユナイテッドと死闘を演じた1978/79シーズン決勝が有名。アーセナルの2点リードで迎えた試合は、終盤残り5分から事態が大きく動き出す。86分、88分と立て続けにゴールを許し、わずか2分の間に同点とされてしまう。しかし、ここで踏ん張ったアーセナルは試合終了直前の90分にアラン・サンダーランドが見事ゴール。わずか5分間に起きたこの出来事は、まさにFAカップの歴史上でも大きなハイライトになっている。
　両チームの決勝での戦いは2004/05シーズンにも行われ、こちらは延長含めて0-0と両者一歩も譲らない白熱した緊迫した戦いの末、PK戦でアーセナルが勝利を収めている。これは、アーセナルの一時代を築いたアーセン・ベンゲル政権下で4度目の優勝。ちなみに、ベンゲル時代には合計で7度の優勝を飾っている。
　最後の優勝は2019/20シーズンで、コロナの影響で無観客で行なわれたチェルシーとの決勝戦は、オーバメヤンが2ゴールを挙げ、みごと14回目のタイトルに輝いた。

【海外サッカー】チャンピオンズリーグ　チーム別優勝回数ランキング

　リーグ戦をリードする強豪から、カップ戦に懸ける中堅チームまで、多彩な顔ぶれとなった今年のFAカップ。今年はどこのチームが優勝するのか、楽しみに見ていきたい。

（※）2025年3月3日時点

（SDAA編集部）