渋野日向子 15番ダブルボギー ⇒ 16番、17番連続ボギーで予選落ちに マイヤーLPGAクラシック【プレイバック2025】
2025/12/24
2025年6月12日~15日に開催された「マイヤーLPGAクラシック」。初日、渋野日向子は3バーディ、1ボギーの「70」を記録し、43位タイという静かな滑り出しを見せた。
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残酷な一面
全米女子オープンで7位タイ、復活の兆しを予感させていた矢先である。多くの視線が「完全復活」という筋書きを期待し、渋野日向子の背中を追っていた。
しかし、二日目に待っていたのは、ゴルフという競技の残酷な一面であった。
2バーディを奪いながらも、4ボギー、そして一つのダブルボギーを叩く。スコアは「76」。94位タイという結果で予選落ちを喫したのである。
前週の「ショップライトLPGAクラシック」で29位タイと粘り強さを見せていただけに、この急落は「安定」という二文字が、今の渋野日向子にとって未だ遠い場所にあることを示唆した。
「光」と「影」
初日のパーオン率は13/18、フェアウェイキープは9/13と、決して悲観すべき内容ではない。ショットのキレそのものは、世界と戦える水準を維持していたといえる。
一方で、二日目のパット数は「32」を数えた。後半15番でのダブルボギー、そして終盤16番、17番での連続ボギーが、予選通過という希望を打ち砕く決定打となった。
「点」と「線」
この「マイヤーLPGAクラシック」での予選落ちは、単なる一試合の敗北ではない。翌週に控えていたメジャー「KPMG女子PGA選手権」の前哨戦としての意味を持っていた。
全米女子オープンでの7位タイという実績は、確かに渋野日向子がトップレベルで戦えるポテンシャルを再確認させた。
しかし、今大会での敗退は、その輝きが未だ「点」であり、「線」にはなっていないという事実を突きつけた。