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渋野日向子 崩れそうで崩れない粘り強さも…安定感は「物足りなさ」か ショップライトLPGAクラシック【プレイバック2025】

2025/12/23

2025年6月6日から8日にかけて開催された「ショップライトLPGAクラシック」。渋野日向子が刻んだ足跡は、決して華々しいものではなかった。しかし、そこには過酷なツアーを戦い抜くプロとしての、静かなる「現在地」が示されていた。

一見すれば…

前週の「全米女子オープン」で7位タイという戦績を収めた直後の一戦。さらなる躍進を期待する周囲の熱視線に対し、初日の渋野日向子が示したのは、71という慎重な滑り出し。2日目に69、そして最終日に68と、日を追うごとにスコアを削り取るその軌跡は、一見すれば右肩上がりの調整力。だが、優勝したジェニファー・カプチョが記録した通算15アンダーという数字の前では、通算5アンダー・29位タイという順位は、中位に埋没した一つの結果に過ぎなかった。

今大会における戦いは

今大会における渋野日向子の戦いは、安定感という名の「物足りなさ」とも言える。「65位タイ、52位タイ、29位タイ」というラウンドごとの順位変動は、崩れそうで崩れない粘り強さを物語る。しかし、同大会で上位に名を連ねた古江彩佳(4位)や西郷真央、山下美夢有(ともに5位タイ)らと比較すれば、至らぬ歯痒さが残った。

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