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第42回宝塚記念、1着でゴールするメイショウドトウ(手前)と2着のテイエムオペラオー(右端)=阪神競馬場(代表撮影)

第42回宝塚記念、1着でゴールするメイショウドトウ(手前)と2着のテイエムオペラオー(右端)=阪神競馬場(代表撮影)

追悼「メイショウ」松本好雄オーナー 名馬の数々を振り返る

2025/09/09

 「メイショウ」の冠名で、多くのファンに親しまれてきた、馬主の松本好雄氏が8月23日に逝去された。このコラムでは、松本氏が「生み出した」数々の名馬を総賞金順にランキング形式で振り返ってみたい。

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 まずは、4位-10位まで。

【4位―10位】

10位:メイショウダッサイ(牡 父スズカマンボ 母スズカブルーム)
   【36戦10勝/主な戦績:2020年中山大障害 2021年中山グランドジャンプ】

9位:メイショウアムール (牡 父ワッスル 母プリンセスダンサー)
   【53戦11勝/主な戦績:1998年ブリーダーズGC】

8位:メイショウタバル (牡 父ゴールドシップ 母メイショウツバクロ)
   【11戦5勝(うち海外1戦0勝)/主な戦績:2025年宝塚記念】

7位:メイショウマンボ (牝 父スズカマンボ 母メイショウモモカ)
   【31戦6勝/主な戦績:2013年オークス、秋華賞、エリザベス女王杯】

 3歳春の桜花賞に10着惨敗したが、続くオークスでは9番人気の低評価を覆しみごとG1制覇を成し遂げた。秋に入ってさらに凄みを増した同馬は、秋華賞で前走負かされたデニムアンドルビーへの雪辱を果たし二冠。さらにエリザベス女王杯でもローテ厳しい中、1番人気ヴィルシーナら強豪古馬を打ち破ってG1連勝。同年のJRA最優秀3歳牝馬に輝いた。

6位:メイショウトウコン (牡 父マヤノトップガン 母ルナースフィア)
   【46戦9勝/主な戦績:2007年東海ステークス、平安ステークス】

5位:メイショウボーラー (牡 父タイキシャトル 母ナイスレイズ)
   【29戦7勝(うち海外1戦0勝)/主な戦績:2005年フェブラリーステークス】

4位:メイショウバトラー (牝 父メイショウホムラ 母メイショウハゴロモ)
   【61戦14勝/主な戦績:2008-09年マリーンカップ、JBCマイル2着】

 続いて、上位3頭の名馬を3位からお届け。

3位:メイショウハリオ (牡 父パイロ 母メイショウオウヒ)
   【30戦10勝/主な戦績:2022-23年
帝王賞 2023年かしわ記念 2025年 川崎記念

2位:メイショウドトウ (牡 父Bigstone 母プリンセスリーマ)
   【27戦10勝/主な戦績:2001年宝塚記念 2000年ジャパンカップ2着ほか】

 「メイショウ」でまず思い描くのがこの馬。日本競馬史上最強とうたわれる名馬テイエムオペラオーに敢然と立ち向かった競走馬として記憶にとどめている人も多いだろう。2000年の宝塚記念でテイエムオペラオーからクビ差の2着接戦を演じたのを皮切りに、同年の天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念、そして、翌年の天皇賞・春と、G1の舞台で5戦連続テイエムオペラオーの2着となり、シルバーコレクターの異名も付けられる。しかし、2001年の宝塚記念で打倒テイエムオペラオーがついに実現する。早め先団にとりつくと、4コーナー手前で早くも先頭に並びかけロングスパートを敢行。驚異の末脚で追いすがるテイエムオペラオーも寄せ付けず、0秒2差をつけて勝利。6度目の正直でみごと悲願成就となった。

1位:メイショウサムソン (牡 父オペラハウス 母マイヴィヴィアン)
   【27戦9勝(うち海外1戦0勝)/主な戦績:2006年皐月賞、ダービー 2007年天皇賞・春/秋】

 メイショウ軍団の筆頭格はこの馬だろう。小倉デビューから3戦目でようやく初勝利する苦戦ぶりだったが、その後はスプリングステークス1着など賞金を加算し臨んだ皐月賞で、人気馬が直線伸びあぐねる中、力強い走りでみごとクラシック制覇を果たす。続くダービーも皐月賞に続き雨の影響で稍重の馬場。しかし、サムソンにとってはおあつらえ向きとなったのか、逃げるアドマイヤメインをただ一頭直線並びかけると、そのまま一気に差し切った。菊花賞は4着に敗れ三冠達成とはならなかったが、翌年には天皇賞で春秋制覇を成し遂げる。5歳時にはフランスの凱旋門賞に挑戦(10着)するなど、この時代の代表的な馬として活躍した。

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 中央・地方を問わず多くのG1馬を輩出してきた「メイショウ軍団」。彼らの栄光は松本氏の名前とともに、これからも競馬ファンの記憶に残るだろう。ご冥福をお祈りします。

※2025年9月5日現在の成績
(SDAA編集部)

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