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日本人ピッチャー「日米通算」勝利数ランキング

2025/08/26

 8月21日、神宮球場のヤクルト戦で、田中 将大が今シーズン2勝目を挙げた。これで日米通算199勝となり、200勝に王手をかけた。日米通算200勝はこれまでたった3人しか獲得していない栄誉。今回はこれまで日本人投手の、日米通算記録を追ってみたい。

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 まずは、4位-10位まで。

【4位―10位】

10位:菅野 智之 146勝 (MLB 10勝/NPB 136勝)

8位タイ:和田 毅 165勝 (MLB 5勝/NPB 160勝)

8位タイ:前田 健太 165勝 (MLB 68勝/NPB 97勝)

6位タイ:松坂 大輔 170勝 (MLB 56勝/NPB 114勝)

6位タイ:岩隈 久志 170勝 (MLB 63勝/NPB 107勝)

5位:石井 一久 182勝 (MLB 39勝/NPB 143勝)

4位:田中 将大 199勝 (MLB 78勝/NPB 121勝)

 続いて、上位3名を3位からお届け。

3位:野茂 英雄 201勝 (MLB 123勝/NPB 78勝)

 多くの日本人選手が海を渡る、そのきっかけになった偉大な投手。トルネード投法で世界を驚かせた男の物語は、日本野球の枠を越えて語られるべき伝説だ。近鉄バファローズでは、豪快なフォームと切れ味鋭いフォークボールで打者をねじ伏せ、78勝を挙げるも球団との確執報道も広がるなか、海を渡った。ロサンゼルス・ドジャースでのデビュー戦、米国のファンにとって見慣れないフォームで次々と三振を奪っていく姿は、大きな衝撃を与えた。MLBで積み上げた123勝は、アジア出身投手の未来を切り拓く扉となり、後に続く松坂大輔、ダルビッシュ、田中らの挑戦を可能にした。

2位:黒田 博樹 203勝 (MLB 79勝/NPB 124勝)

 広島カープでプロキャリアを積み重ねた後、メジャー挑戦を決断。ロサンゼルス・ドジャース、ニューヨーク・ヤンキースといったビッグチームで、79勝をマークした。日本復帰後は古巣・広島カープに凱旋、チームを25年ぶりのリーグ優勝へと導く立役者となる。NPBで124勝、MLBで79勝──その合計203勝には、派手な記録以上に「男気」という言葉が似合う。数字の奥にあるのは、不屈の精神と誠実な野球観。黒田博樹という投手の存在は、今もなお多くのファンの心に深く刻まれている。

1位:ダルビッシュ 有 206勝 (MLB 113勝/NPB 93勝)

 常に進化を続ける挑戦者。NPBでは日本ハムのエースとして頭角を現し、圧倒的な制球力と多彩な変化球で打者を翻弄した。デビュー2年目からは6年連続2ケタ勝利を挙げている。奪三振数の多さも彼の魅力を表しており、奪三振のタイトルに3度輝き、NPB最終年には当時キャリアハイの276奪三振を記録した。MLB入り後も新たな投球術を編み出し、113勝を積み重ねてきた。フォーシームにスライダー、スプリット、カットボール──持ち球は10種類を超えると言われ、年齢を重ねても衰えぬ向上心は、現役投手の中でも群を抜く存在だ。

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 今回の成績上位は、歴史に名を残すほどの名投手ばかり。マー君のみならず、今後、誰がこの「日米200勝クラブ」入りできるか、楽しみにしたい。

※2025年8月25日現在の成績
(SDAA編集部)

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