SPORTS DATA and ARTICLE Home
第106回全国高校野球選手権大会決勝で関東第一を破って初優勝を果たし、西村(中央)のもとに駆け寄る京都国際ナイン=23日、甲子園球場

第106回全国高校野球選手権大会決勝で関東第一を破って初優勝を果たし、西村(中央)のもとに駆け寄る京都国際ナイン=23日、甲子園球場

栄光の甲子園、夏の選手権で都道府県別の優勝回数を出してみた【野球コラム】

2025/08/12

 真夏の太陽の下、高校球児たちが白球を追いかける「全国高等学校野球選手権大会」が今年も、通称“夏の甲子園”。その歴史は1915年の第1回大会から100年以上に及ぶ。ここでは、都道府県別の夏の甲子園優勝回数トップ10を紹介する。

大谷翔平、真美子さん初めての母の日に感謝 家族ショットに「元気にスクスク育ってね」

 まずは、4位-10位まで。

【4位―10位】

10位:福岡県 優勝4回
   (主な優勝校 西日本短大付・三池工ほか)

9位:京都府 優勝5回
   (主な優勝校 京都国際・平安ほか)

8位:愛媛県 優勝6回
   (主な優勝校 松山商・西条ほか)

5位タイ:東京都 優勝7回
   (主な優勝校 帝京・日大三・早稲田実業ほか)

5位タイ:広島県 優勝7回
   (主な優勝校 広島商・呉港中)

5位タイ:兵庫県 優勝7回
   (主な優勝校 東洋大姫路・報徳学園・育英ほか)

 続いて、上位4県を2位タイからお届け。

2位タイ:神奈川県 優勝8回
   (主な優勝校 横浜・東海大相模・慶応ほか)

 学校数も多く、甲子園出場するハードルが最も高い県ともいえる。県を象徴する存在が横浜高校。特に1998年の大会では、松坂大輔を擁して春夏連覇を達成。準々決勝のPL学園戦での延長17回250球完投は、今なお甲子園史に残る名勝負として語り継がれている。1970年代から1990年代にかけては、横浜商業(Y校)も常連校として存在感を放ち、技巧派投手と緻密な戦術で勝利を重ねた。2023年に全国制覇した慶応高校は、髪型や相手に対する姿勢などさわやかな一面も注目された。

2位タイ:和歌山県 優勝8回
   (主な優勝校 智弁和歌山・箕島ほか)

 和歌山は、野球史の黎明期から名門校を輩出してきた。知名度も全国区なのが、智弁和歌山高校だろう。強力打線と粘り強い戦いで1997年、2000年、2021年と三度の夏制覇を達成。ほかでは昭和初期に夏2連覇した海草中(現・向陽高校)や、1979年の春夏連覇、3回戦で星稜高校(石川)との延長18回の死闘でも名を馳せた箕島高校などがいる。

2位タイ:愛知県 優勝8回
   (主な優勝校 中京大中京(中京商業)・愛知一中)

 愛知といえば、中京大中京高校の歴史的存在感が光る。中京商業時代には、1931年~33年にかけて史上唯一の「夏3連覇」を達成。この偉業は今も破られていない。また、2009年には堂林翔太(現・広島東洋カープ)らを擁して平成唯一の夏優勝を果たし、伝統校としての存在感を再び示した。夏の優勝回数は7回を数え、史上最多。愛知県勢の躍進を支えている。

1位:大阪府 優勝14回
   (主な優勝校 大阪桐蔭・履正社・PL学園ほか)

 大阪は、夏の甲子園における「絶対王者」ともいえる存在。特に大阪桐蔭高校は、圧倒的な打力と投手層の厚さで、2012年と2018年には史上初の「春夏連覇」を2度達成する偉業を成し遂げるなど、夏の優勝回数は5回。また、昭和を代表する強豪・PL学園は1970年代から台頭。特に桑田真澄・清原和博らを擁した1983年~1985年の3年間は優勝2回・準優勝1回を記録している。最後の優勝は立浪和義(中日)、片岡篤史(日本ハムー阪神)、野村弘(横浜)、宮本慎也(ヤクルト)らを擁した1987年夏。

「本当に助かります」ドジャース球団カメラマンが投稿した大谷翔平のオフショットにファン歓喜

 今年はどの都道府県、どの高校が優勝するのか、伝統校か新興勢力か、決勝まで存分に楽しみたい。

※2025年8月10日現在の成績
(SDAA編集部)

記事をシェアする
関連記事