MLBで輝いた守護神たち 日本人投手セーブ数ランキングTOP10【MLBデータコラム】
2025/07/28
古くはMLB最多652セーブを挙げたヤンキースのマリアーノ・リベラ、「トレバータイム」と呼ばれる派手な入場で観客を沸かせたパドレスのトレバー・ホフマン、最近では3年連続でア・リーグのセーブ王に輝き、4年連続のタイトルを狙うガーディアンズのエマニュエル・クレースなど、抑え投手は野球の花形ともいえるポジション。日本人の抑え投手たちはMLBの舞台でどう輝いてきたのか、セーブ数ランキングを基にひも解いてみたい。
大谷翔平、真美子さん初めての母の日に感謝 家族ショットに「元気にスクスク育ってね」
まずは、4位-10位まで。
【4位―10位】
10位:平野 佳寿 通算 8セーブ
(150試合/防御率3.69/セーブ機会17/投球回131.2)
9位:村上 雅則 通算 9セーブ
(54試合/防御率3.43/セーブ機会-/投球回89.1)
8位:高橋 尚成 通算 10セーブ
(168試合/防御率3.99/セーブ機会14/投球回243.1)
7位: 伊良部 秀輝 通算 16セーブ
(126試合/防御率5.15/セーブ機会20/投球回514.0)
6位: 高津 臣吾 通算 27セーブ
(99試合/防御率3.38/セーブ機会31/投球回98.2)
5位:長谷川 滋利 通算 33セーブ
(517試合/防御率3.70/セーブ機会62/投球回720.1)
4位:大塚 晶則 通算 39セーブ
(236試合/防御率2.44/セーブ機会57/投球回232.0)
続いて、上位3人を3位からお届け。
3位:斎藤 隆 通算 84セーブ
(338試合/防御率2.34/セーブ機会100/投球回338.0)
横浜ベイスターズで先発・抑えで活躍してきたものの、2006年に36歳でのドジャース入団は異例。不安視もされたがシーズン途中からクローザーとして定着する。結局この年は72試合に登板し、7ホールド24セーブ、107奪三振を記録し、防御率2.07と抜群の成績を残して周囲の懸念を払しょくすることに成功した。翌2007年もクローザーとして、63試合に登板、39セーブを挙げオールスターゲームにも選ばれる。シーズン防御率は1.40と昨年をはるかに超える数字を記録した。3年目に18セーブを挙げて以降は数チームを渡り歩き苦労したが、高齢でもMLB挑戦は可能だと周囲に思わせる活躍ぶりだった。
2位:上原 浩治 通算 95セーブ
(436試合/防御率2.66/セーブ機会113/投球回480.2)
読売ジャイアンツ時代は先発時代に20勝を挙げ、抑えに転向してからも32セーブをあげるなどマルチな活躍を見せた上原浩治。2009年にオリオールズに入団すると先発、セットアッパーとして活躍。ハイライトは3チーム目となるレッドソックスに入団した2013年。この年はシーズン途中から抑えに定着し73試合に登板。13ホールド21セーブ、防御率1.09を記録する活躍を見せると、ポストシーズンでもセーブを積み重ね、ア・リーグチャンピオンシップシリーズでは、タイガース相手に1勝3セーブを記録し、日本人選手初となるシリーズMVPに輝いた。そして迎えたカージナルスとのワールドシリーズでも活躍、優勝に王手をかけた第6戦の9回に登板すると見事に抑え、ワールドシリーズ胴上げ投手となった。
1位:佐々木 主浩 通算 129セーブ
(228試合/防御率3.14/セーブ機会151/投球回223.1)
横浜ベイスターズの抑え投手として、圧倒的な成績を収めてきた「大魔神」がマリナーズに入団したのは2000年。米国の地でも「DAIMAJIN」として人気を博し、この年のア・リーグ新人王に輝く。日本人選手で新人王に輝いたのは1995年の野茂英雄以来2人目の快挙だった。その後も、2001年のイチロー、2018年の大谷翔平の2人しか選ばれてないことを考えると、いかに偉大な記録だったかがわかる。翌2001年、さらに2002年にもオールスターに選出された。MLB最終年となる2003年はケガも重なり登板も半減、10セーブに留まり、翌年横浜ベイスターズに復帰することになる。実働4年ではあったが、日本人選手の中では圧倒的なセーブ数を誇った。
「本当に助かります」ドジャース球団カメラマンが投稿した大谷翔平のオフショットにファン歓喜
現在、MLBで活躍している現役投手の中で最多セーブは、前田健太(現在3A)の6セーブで、実質抑えの役割を担う日本人投手はいない。先発-中継ぎ-抑えで日本人投手リレーを見ることができないか、そんな未来に期待したい。
※2025年7月25日現在の成績
(SDAA編集部)